おう!
「100秒一本勝負!」だ!
今回は、
ほぼほぼタイトル通り、
「人工知能の信用性」についてを書く!
まあ「人工知能」と言っても、
具体的には「chatGPT」のことなので、
以降は「chatGPT」、もしくは「chatGPT」くん、と
呼ぶようにするが。
味方行動を決めるAIとかは
また別の話しだ。
ラスボスに即死魔法を連発する、とか
よく言われているが、
現状の「chatGPT」くんも、
けっこうどっこいどっこいな感じがあるぞ。
おれに言わせりゃ。)
さて、
「chatGPT」くんとは、
・2022年11月に公開。
・人間の質問に対し、
「かなり適格『っぽい』」回答を出し示す
人工知能。
・無料版と有料版がある。
とまあ、
「知らない人」から見ると、
これまた、
とんでもないシロモノができた!
これぞ21世紀の産物!!!
・・・と、思うかもしれない。
~~~ ~~~ ~~~
しか~し!
『知っている人が知っている分野について』
使ってみるとわかるのだが、
こいつ、
「こっちが知らない」ことを良いことに
適当ばんばん言いまくる、
『とんでもねえシロモノ』というものだということが
わかると思う。
おれがこれまでに一番苦労したのが
「硫砒鉄鉱」についてを
chatGPTくんに言わせようとしたときのことだ。
質問内容を
『「銀食器で毒を検出する」という逸話の真偽を、化学的理由を添えて示せ。』
とすると、
=== === ===
「銀食器で毒を検出する」という逸話は、
化学的な観点からは真実ではないと考えられています。
具体的に言うと、
銀は特定の化学物質、特に硫黄化合物に対して反応しやすく、
変色する性質があります。
しかし、これが「毒」を検出できるという主張には限界があります。
化学的背景
硫化銀の形成:
硫化銀(Ag₂S)を形成し、黒く変色します。
古い銀の装飾品や食器が空気中の硫黄や硫化水素によって黒くなるのはこのためです。
毒物との反応:
ヒ素やシアン化物など、
古典的な毒物は銀と特に反応するわけではありません。
従って、これらの毒を銀食器を使って検出することは不可能です。
一部の毒物には硫黄を含むものがありますが、
毒性のあるかどうかに関わらず、
硫黄化合物が含まれている食品(卵やネギなど)でも
同様に銀が変色する可能性があります。
現実的な制約:
銀食器が変色する可能性があるのは、
硫化水素などの特定の硫黄化合物に対してのみであり、
すべての毒物に対して一様に反応するわけではありません。
また、変色には一定の時間がかかり、すぐに毒を検出できるわけではありません。
結論
「銀食器で毒を検出する」という逸話には
一部の科学的根拠(硫黄化合物への反応)が存在するものの、
実際にはあまり信頼できる方法ではありません。
毒物の多くは銀とは反応せず、
他の要因(硫黄を含む食材や環境汚染)でも同様の変色が起こりうるため、
毒を判別するには不適切です。
=== === ===
と回答してくる。
ここでおれが
『古代、ヒ素は硫砒鉄鉱という物質から採取されていた。
この事実をふまえて、
「銀食器で毒を検出する」という逸話の真偽を、化学的理由を添えて示せ。』
と、
chatGPTくんに『ヒント』を出すことで、
初めてchatGPTくんは
=== === ===
古代において、
ヒ素が硫砒鉄鉱(FeAsS、硫化ヒ素鉄鉱)から採取されていたという事実は、
「銀食器で毒を検出する」という逸話に一定の関連性を持たせる可能性があります
「銀食器で毒を検出する」という逸話は、
硫砒鉄鉱からヒ素を採取する際に発生する硫黄化合物が
銀食器を変色させる可能性があるため、
ある程度の事実に基づいている可能性があります。
=== === ===
という回答を示してくる。
こっちがお膳立てしないと
ちゃんとした回答をしてこねえ!
ふざけんな!×ね!
というのが
現状のchatGPTくんの性能である。
仕方ないね。だらしねえな。新日暮里!
~~~ ~~~ ~~~
・どうしてこうなった
これには
かなりはっきりとした理由がある。とおれは考える。
と、いっても、
「比較的」なものだが。
で、
比較対象は
これまた最近世に出てきた「AI絵」だな。
「AI絵」と「AI文章」、
似てるようだが、
大きく違う点が1つある。とおれは思う。
それは、
絵には「正解」というものがないのに対して、
文章には「正解」というものがある!
ということだ。
=== === ===
AI絵が評価されてる理由のうちの1つに、
AI絵が「不正解」をそんなに出さない、
という点があると思う。
そんなAI絵にも、
すさまじく明確な「弱点」があり、
それは、「人間の手」。
AIくんに
人間の手というのは複雑すぎるので、
AIに人間の手を描かせると、
なんというか、奇形めいたものを
多数輩出(排出?)させてくるんだよな。
(もっとも、
性能の良いAI絵では
「人間の手」を描くのが苦手、というのを
克服できているようだが。 おれはよく知らん。)
=== === ===
そして
「AI文章」なんだが、
「文章」は「絵」と違い、
「不正解」となるものが非常に多い!
AIくんに数字を扱わせると、
はちゃめちゃなことが起こりやすく
「AIは数字が苦手」とか
よく言われているが、
数学は
おそらく「最も苦手な分野」なのではなかろうか?
(正解がただ1つであるのに対して、
それ以外が全て不正解であるから。)
「ランダム生成で唯一の正解を出す」と表現すれば
どれだけ無謀なことをさせてるかがわかると思う。
1ケタの足し算や引き算の答えを、
1d10 のサイコロを振って回答したり、
n桁の計算の答えを
1d10^n のサイコロを振って回答するのだ。無茶がある。
=== === ===
あれだな!
絵の分野で「ランダム生成」をすると
「ランダム感」を人間に対してごまかせたとしても、
文章・数字の分野で「ランダム生成」をすると、
たちどころに
「ランダム感」が人間にバレてしまう! という感じだ。
(ただし、
こっちが知っている分野である、という大前提があり、
それを知らないと
ランダム絵に高い芸術性を見出す感覚で
ランダム回答文章に納得させられてしまうおそれは高い。)
(ごく一部の人にしか伝わらないと思うが、
女神転生2 で、バラム様に対して、
戦闘に持ち込めるか、
説得されて教義を信じ切ってしまうか、
という分岐判定を受けるのに似てるなあ、と今思った。)
~~~ ~~~ ~~~
・まったくダメ、というわけではない
じゃあ
chatGPTくんは、
「なんの役にも立たないポンコツAI」なのか?
というと、
そこまでは言ってない。
ナントカとハサミは使いよう、である。
例えば、
「悲しい。癒されたい。」
と入力すると、
「悲しい気分の時に癒しを求める方法」
を複数提示してくれたり、
「体調が悪い。モチベーションが湧かない。疲れがたまっている。」
と入力すると、
「体調不良や疲れ、モチベーションの低下」を改善するための対策を
複数提案してくれる。
しかし、
調子に乗らせてしまうと・・・、
=== === ===
「一番効率良く金を稼ぐ方法」
と入力すると、
=== === ===
なんて答えを返されてしまう。
どっかで見たことあるぞ・・・・。
そうだ!
ツイッター(現:X)でよくいる、
****@副業マスター
とか
****@あなたの収入を**倍にするコーディネーター
とか、
そういうやつらが
日々ツイートしてる文面じゃねえか!(笑)
~~~ ~~~ ~~~
とまあ、
ロクでもないオチで締めくくってしまうが、
ともかく!
今回は
「chatGPT」くんは、
わりとロクでもない回答をバンバンしてくるので、
使い方にはゆめゆめ気をつけろ!
という忠告・警告のお話しだった。
では!また次回!
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ランキングには興味がないので
クリックしないように。